「ロコアテープ」は、痛みや炎症の原因となる物質(プロスタグランジン)の生合成を抑制し、痛みや炎症をやわらげます。
通常、変形性関節症の鎮痛・消炎に用いられます。
この薬は、店頭販売のみです。(通信販売はできません。)
<禁忌>
(次の患者には投与しないこと)
1.
消化性潰瘍のある患者 [プロスタグランジン合成阻害作用による胃粘膜防御能の低下により、消化性潰瘍を悪化させるおそれがある。]
2.
重篤な血液の異常のある患者[血液障害があらわれ、血液の異常を更に悪化させるおそれがある。]
3.
重篤な肝障害のある患者[肝機能異常があらわれ、肝障害を更に悪化させるおそれがある。] 4.
重篤な腎障害のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用による腎血流量の低下等により、腎障害を更に悪化させるおそれがある。]
5.
重篤な心機能不全のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用による水・ナトリウム貯留が起こり、心機能不全が更に悪化するおそれがある。]
6.
重篤な高血圧症のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用による水・ナトリウム貯留が起こり、血圧を更に上昇させるおそれがある。]
7.
本剤の成分又はフルルビプロフェンに対し過敏症の既往歴のある患者
8.
アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[喘息発作を誘発するおそれがある。]
9.
エノキサシン水和物、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、プルリフロキサシンを投与中の患者
10.
妊娠後期の女性(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
<成分・含量>
1枚10cm×14cm(膏体1.73g/140cm2)中
エスフルルビプロフェン40mg、日局 ハッカ油36.2mg
<効能又は効果>
変形性関節症における鎮痛・消炎
<効能又は効果毎の用法及び用量>
1日1回、患部に貼付する。
同時に2枚を超えて貼付しないこと。
<用法及び用量に関連する使用上の注意>
本剤2枚貼付時の全身曝露量がフルルビプロフェン経口剤の通常用量投与時と同程度に達することから、1日貼付枚数は2枚を超えないこと。
本剤投与時は他の全身作用を期待する消炎鎮痛剤との併用は可能な限り避けることとし、やむを得ず併用する場合には、必要最小限の使用にとどめ、患者の状態に十分注意すること。
<高齢者への投与>
高齢者では副作用があらわれやすいので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
<妊婦、産婦、授乳婦等への投与>
1.
妊婦
妊娠後期の女性には投与しないこと。[妊娠後期のラットに投与した実験において、ヒトに本剤2枚を貼付した場合に得られる血漿中曝露量(AUC)の等倍未満で、母動物の死亡、分娩遅延、出生率の低下、死産児数の増加が認められている。]
2.
妊婦
妊婦(妊娠後期以外)又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
3.
授乳婦
授乳中の女性に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。
[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行すること、及び、ヒトに本剤2枚を貼付した場合に得られる血漿中曝露量(AUC)の約3倍を示す母動物において出生児の体重増加抑制が認められている。]
4.
妊婦
他の非ステロイド性消炎鎮痛剤の外皮用剤を妊娠後期の女性に使用し、胎児動脈管収縮が起きたとの報告がある。
<小児等への投与>
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。[使用経験がない。]
<製造販売>
大正製薬株式会社