「ダイアコート軟膏」は、合成副腎皮質ホルモン剤で、炎症を抑える働きがあり、発赤、はれ、かゆみなどの症状を改善します。
湿疹や皮膚炎、皮膚のかゆみ、虫さされなどの治療に用いられます。
お薬のデザインが変更になりました。
この薬は店頭販売のみです。(通販はできません。)
<有効成分>
日局 ジフロラゾン酢酸エステル(0.5mg)
<効能又は効果>
湿疹・皮膚炎群(ビダール苔癬、進行性指掌角皮症、脂漏性皮膚炎を含む)、乾癬、痒疹群(ストロフルス、じん麻疹様苔癬、固定じん麻疹を含む)、掌蹠膿疱症、紅皮症、薬疹・中毒疹、虫さされ、紅斑症(多形滲出性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑、遠心性丘疹性紅斑)、慢性円板状エリテマトーデス、扁平紅色苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、特発性色素性紫斑(マヨッキー紫斑、シャンバーク病、紫斑性色素性苔癬様皮膚炎を含む)、肥厚性瘢痕・ケロイド、肉芽腫症(サルコイドーシス、環状肉芽腫)、悪性リンパ腫(菌状息肉症を含む)、皮膚アミロイドーシス(アミロイド苔癬、斑状型アミロイド苔癬を含む)、天疱瘡群、類天疱瘡(ジューリング疱疹状皮膚炎を含む)、円形脱毛症
<用法及び用量>
通常1日1~数回適量を患部に塗布する。
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
(次の部位には慎重に使用すること)
顔面・頸・陰部・間擦部[局所的副作用が発現しやすい(「重要な基本的注意」2の項参照)。]
<重要な基本的注意>
1.
皮膚感染を伴う場合には使用しないこと。
2.
皮膚萎縮、ステロイド潮紅などの局所的副作用が発現しやすいので、特に顔面、頸、陰部、間擦部位への使用にあたっては、症状の程度を十分考慮すること。
3.
大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、副腎皮質ステロイド剤を全身的投与した場合と同様な症状があらわれることがあるので、長期又は大量使用、密封法(ODT)は難治性症例に対してのみ行うこと。
4.
症状改善後は、投与回数又は投与量を減少させるなど、より緩和な局所療法への転換を考慮すること。
副作用
副作用等発現状況の概要
ジフロラゾン酢酸エステル製剤の調査症例数15,960例(軟膏・クリームを含む)中、副作用発現症例は233例(1.46%)であり、副作用発現件数は延べ269件であった。その主なものは毛のう炎・せつ66件(0.41%)、皮膚萎縮44件(0.28%)、ステロイドざ瘡31件(0.19%)等であった。臨床検査値では、20g/日以上外用した症例の一部に軽度な副腎皮質系機能抑制(血中コルチゾール値、好酸球数の減少等)が認められた。(承認時までの調査及び市販後の使用成績調査の集計)
<高齢者への投与>
一般に高齢者では副作用があらわれやすいので、大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用に際しては特に注意すること。
<妊婦、産婦、授乳婦等への投与>
1. 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては使用しないことが望ましい。[動物実験(ウサギ)で催奇形作用(口蓋裂等)が報告されている。]
2. 授乳婦
本剤使用中は授乳を避けさせることが望ましい。[動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが認められている。]
<小児等への投与>
長期使用又は密封法(ODT)は、発育障害を来すおそれがあるので避けること。
また、おむつは密封法(ODT)と同様の作用があるので注意すること。
<適用上の注意>
1. 投与経路
皮膚外用剤として用法・用量にしたがって使用し、眼科用として使用しないこと。
2. 投与時
密封法(ODT)により副作用はより発現しやすくなり、また、皮膚の浸軟又は汗疹があらわれることがあるので、特別な場合を除き、密封法(ODT)は避けること。
特に、広範囲の密封法(ODT)により体温調節が難しくなるおそれがあるので、体温上昇がみられる場合には密封法(ODT)を行わないこと。
<製造販売>
ファイザー株式会社