「ウルソ錠100mg」は、胆汁の流れをよくして、肝臓を守るお薬です。
胆石や肝臓病に用います。
・胆汁の流れをよくして、胆石を溶かします。
小さめのコレステロール系胆石を溶かすのに適します。
大きい胆石や石灰化した胆石には向きません。
・肝臓の血流をよくして、肝臓の細胞を守ります。
胆石や胆汁うっ滞をともなう肝臓病に向きます。
慢性肝炎においても肝機能値の改善効果が認められています。
・消化不良を改善して食べ物の吸収を助けます。
この薬は店頭販売のみです。(通販はできません。)
<有効成分(1錠中)>
日局 ウルソデオキシコール酸 100mg
<禁忌>
(次の患者には投与しないこと)
1. 完全胆道閉塞のある患者〔利胆作用があるため,症状が増悪するおそれがある.〕
2. 劇症肝炎の患者〔症状が増悪するおそれがある.〕
<効能又は効果/用法及び用量>
・下記疾患における利胆
胆道(胆管・胆のう)系疾患及び胆汁うっ滞を伴う肝疾患
ウルソデオキシコール酸として,通常,成人1回50mgを1日3回経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
・慢性肝疾患における肝機能の改善
ウルソデオキシコール酸として,通常,成人1回50mgを1日3回経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
・下記疾患における消化不良
小腸切除後遺症,炎症性小腸疾患
ウルソデオキシコール酸として,通常,成人1回50mgを1日3回経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
・外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解
外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解には,ウルソデオキシコール酸として,通常,成人1日600mgを3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
・原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善
原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善には,ウルソデオキシコール酸として,通常,成人1日600mgを3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.増量する場合の1日最大投与量は900mgとする.
・C型慢性肝疾患における肝機能の改善
C型慢性肝疾患における肝機能の改善には,ウルソデオキシコール酸として,通常,成人1日600mgを3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.増量する場合の1日最大投与量は900mgとする.
<効能又は効果に関連する使用上の注意>
原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善
・硬変期で高度の黄疸のある患者に投与する場合は,症状が悪化するおそれがあるので慎重に投与すること.
血清ビリルビン値の上昇等がみられた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
C型慢性肝疾患における肝機能の改善
・C型慢性肝疾患においては,まずウイルス排除療法を考慮することが望ましい.
本薬にはウイルス排除作用はなく,現時点ではC型慢性肝疾患の長期予後に対する肝機能改善の影響は明らかではないため,ウイルス排除のためのインターフェロン治療無効例若しくはインターフェロン治療が適用できない患者に対して本薬の投与を考慮すること.
・非代償性肝硬変患者に対する有効性及び安全性は確立していない.
高度の黄疸のある患者に投与する場合は,症状が悪化するおそれがあるので慎重に投与すること.
血清ビリルビン値の上昇等がみられた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
<使用上の注意>
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1. 重篤な膵疾患のある患者〔原疾患が悪化するおそれがある.〕
2. 消化性潰瘍のある患者〔粘膜刺激作用があるため,症状が増悪するおそれがある.〕
3. 胆管に胆石のある患者〔利胆作用があるため,胆汁うっ滞を惹起するおそれがある.〕
<高齢者への投与>
一般に高齢者では生理機能が低下しているので,用量に注意して投与すること.
<妊婦、産婦、授乳婦等への投与>
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい.
〔動物実験(ラット)で妊娠前及び妊娠初期の大量(2,000mg/kg/日)投与により胎児毒性(胎児吸収)が報告されている.〕
<製造販売元>
田辺三菱製薬株式会社