「ゲーベンクリーム1%」は、細菌の細胞膜、細胞壁に作用して抗菌作用を示します。
通常、外傷、熱傷、手術の傷、床ずれなどの皮膚潰瘍などの皮膚感染症の治療に用いられます。
この薬は店頭販売のみです。(通信販売はできません)
<効能又は効果>
<適応菌種>
本剤に感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,緑膿菌,カンジダ属
<適応症>
外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,びらん・潰瘍の二次感染
<効能又は効果に関連する使用上の注意>
軽症熱傷には使用しないこと.
<用法及び用量>
1日1回,滅菌手袋などを用いて,創面を覆うに必要かつ十分な厚さ(約2~3mm)に直接塗布する.
又は,ガーゼ等に同様の厚さにのばし,貼付し,包帯を行う.なお,第2日目以後の塗布に際しては,前日に塗布した本剤を清拭又は温水浴等で洗い落としたのち,新たに本剤を塗布すること.
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
(次の患者には慎重に使用すること)
1.
薬物過敏症の既往歴のある患者
2.
光線過敏症の既往歴のある患者
3.
エリテマトーデスの患者〔エリテマトーデスにみられる白血球減少が悪化するおそれがある.〕
4.
グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PD)欠損症の患者〔溶血を惹起するおそれがある.〕
5.
肝障害のある患者〔本剤の代謝が抑制され,副作用が強くあらわれるおそれがある.〕
6.
腎障害のある患者〔本剤の代謝が抑制され,副作用が強くあらわれるおそれがある.〕
<重要な基本的注意>
1.
軽症熱傷に使用すると,疼痛がみられるので使用しないこと.
2.
サルファ剤の全身投与の場合と同様の副作用があらわれるおそれがあるので,長期使用は避けること.
3.
感作されるおそれがあるので,観察を十分に行い,感作された兆候(そう痒,発赤,腫脹,丘疹,小水疱等)があらわれた場合には使用を中止すること.
4.
広範囲熱傷に使用した場合,本剤中のプロピレングリコールにより,高浸透圧状態を来すことがあるので,定期的に血清浸透圧を測定し異常が認められた場合には,休薬等の適切な処置を行うこと(特に乳児,小児の場合注意すること).
副作用
副作用等発現状況の概要
総症例数2,717例中187例(6.88%)205件の副作用が報告されている.主な副作用は疼痛112件(4.12%),白血球減少70件(2.58%),発疹21件(0.77%)等であった.(再審査終了時)
<妊婦、産婦、授乳婦等への投与>
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること.〔安全性は確立していない.〕
2.
授乳中の婦人に使用する場合には,授乳を避けさせること.〔動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている.〕
<製造販売元>
田辺三菱製薬株式会社